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スローライフで行こう!Vol.2

「まさかの時の友」でありたい。スノードロップ」に託す想い。 NPO法人を設立し安価に入れる共同墓の建設へ奮闘中!
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NPO法人スノードロップ代表理事 布川智恵子さん

2007年NPO法人スノードロップ設立。共同墓や永代供養墓の普及活動、お寺との交流の機会を紹介する活動などを行っている。また、檀家に属さない人などの葬儀に宗教者(住職、宮司など)を紹介する「ハートフルライフ」の代表も務める。

NPO法人スノードロップ ホームページ
布川智恵子さん

28歳で夫の介護を経験。「逃げない」ことを誓って歩んだ日々

―NPO法人スノードロップについて語る布川さんの表情は凛として強くそして慈愛に満ちています。しかし、ここに至るまでの人生は決して平坦なものではありませんでした。高校を卒業し、まず始めに就いた職業は美容師だったそう。

「もともとは、グループサウンズが好きだったんですね。特に、タイガースが好きで沢田研二(ジュリー)の大ファンで(笑)。当時、タイガースが通っていた美容院でぜひ働きたいと思って、美容師を志しました。一刻も早く上京したいと思い、高3の時に通信教育で美容の勉強を始めて、卒業後すぐに横浜のサロンに勤めました」

―その後、東京のヘアサロンに転職。そこで、結婚相手となる男性と出会います。

「彼は、全国各地の講習会でカットの技術指導を行うようないわゆるカリスマ美容師。結婚後、2人で独立して、都内に店舗を構えたんです。そして2人の娘に恵まれました」

―美容院には朝から行列ができ、セレブが通うほどの大繁盛。仕事も家庭も充実していたある日、事件が起こります。

「夫が脳梗塞で倒れたんです。私が28歳のときで、夫はまだ37歳。病院では原因はストレスではないかと言われました。夫は腕の良い美容師でしたが、はさみを握るどころか、立てない、話せないという状況になってしまって…。仕方なく、美容室を売却しました。下の娘も生まれていたので、とにかく働かなければと思いました。
今思えば、これが私の人生の転機だったと思います。ここから、自分が表に立って働くことになったのですから…」

「そして、テイクアウトのお寿司屋さんを始めました。スーパーの中に入っているようなチェーン店です。夫を社会復帰できるようにしなければという思いがあり、少しずつでもお店を手伝ってもらいました。お寿司を握ることがリハビリの一助になればという思いもあって…」

―持ち前の頑張りでイチから寿司屋を軌道に乗せた布川さん。しかし、もう頑張れないと思ったことも毎日のようにあったそう。

「まだ若く、これからという時だったので『なぜ自分だけこんな目に?』という思いがありました。経済的にもどん底で、幼い娘を抱えて途方に暮れることも…。そんな時に『乗り越えられないような試練は与えられない』、『誰もが目的があって生まれてきているのだから、自分の人生から逃げてはいけない』という言葉と出会い、支えられました。
その後の人生でも様々な場面で受け入れ難い試練に遭遇しても、『このことは、自分に何を教えてくれているのかな』と考えるようになりました。身を持って自分の人生から逃げずに、現実を受け止めることを学んだように思います」

メーカー営業から葬儀業界へのさらなる転身で道が開ける

―布川さんの献身的なサポートにより、ご主人が奇跡的に回復。布川さんは、寿司店をご主人に任せ、一人、別の道を歩き始めます。

「夫婦で同じ職場にいては何かあった時に共倒れになると思い、食品メーカーの営業に転じました。31、2歳だったとおもいます。パートから始めたのですが、物足りなくなって(笑)別の食品メーカーで初の女性営業職になりました。そして、さらに外資系の飲料メーカーの営業へと転職。営業としてはトータルで10年ぐらいのキャリアを積みました。一番長かったのは外資系の飲料メーカーですね。成果に応じてお給料が上がるうえ、福利厚生が充実しており、働きがいがありました」

―バリバリの営業ウーマンとして華々しく活躍していた布川さん。しかし、その飲料メーカーは売り上げが伸び悩み、地域で働く営業職のリストラを決定。布川さんも退職することになりました。このことが、葬儀業界との出会いにつながります。

「次に選んだ仕事がたまたま石材店でした。霊園などを見に来られた方に墓石の説明をして買っていただくお仕事です。それが葬儀業界とかかわりを持ったきっかけでした。仏教の宗派のこと、お寺さんやお坊さんのこと…多くのことを学びました。
3年の後、住職・宮司などの宗教家を葬儀に紹介する仕事に転職。急なご葬儀があった時に檀家さんでなくとも読経してくださるお寺さんと、お客様である葬儀社さんを開拓するというのが毎日の仕事でした」

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