連載:ロハス住宅への道「建築工法を知ろう!」
自由設計で注文住宅の一戸建て。
2006年の冬の寒さはとても厳しく、夏も蒸し暑かった東京地方。 高気密高断熱という言葉をよく聞くようになりましたが、どういう住宅を高気密高断熱住宅というのですか? 高気密とは住宅の中にすきま風があまり入ってこない状態のことです。その状態を測るものさしとして「C値」というものがあります。C値とは、住宅を床面積で表し、1m2あたりの隙間相当面積をあらわす値で単位はcm/m2です。C値が低いほど、気密性が高い状態、ということになります。どのくらいの値から「高気密住宅」と呼べるかは、1992年に施行された省エネ法により、地域ごとに決められているようです。以下URLに詳しく述べられているので、参考してみてください。 高気密高断熱住宅の長所はどんなところですか? とにかく、人が感じる「快適な温度や湿度」を少ないエネルギーで実現させることができます。そのことからも、冷暖房にかかる電力費、光熱費などが安くなります。 逆に短所や注意するべきところ等はありますか? 何よりも一番気をつけなければいけないのが、換気システムです。 建築コストは高いですか?やはり普通の住宅(気密性・断熱性の低い住宅)に比べれば、建築コストは上がります。ただし、それも、長寿命の住宅を建てる、という考え方であれば、決して高いとは言えません。30年やそこらで建て替えなくてはならないような住宅を低コストで建てるのなら、かけるところにかけて、長く大切に住む、というのもこれからの住まい手に求められる考え方だと思います。 高気密高断熱住宅を実現する工法にもいろいろあると聞きましたが、それはどのようなものですか? 代表的なものとして、「外断熱工法」と「内断熱工法」がありますが、それぞれに長所と短所があります。
高気密高断熱住宅をハウスメーカーや工務店に依頼する場合、どんなことに注意するべきですか?さきほども言いましたが、高気密高断熱の場合、まず何より計画的に換気をする必要があるので、断熱工事だけではなく、換気システムについても、知識や実績の豊富なところにお願いするのがいいと思います。 そして、その前の段階の話になってしまいますが、はじめから高気密や高断熱ありきの住宅を考えるのではなく、その土地の気候の特性や、周辺の環境などを考慮し、どんな住宅が快適なのかを考える方が優先です。たとえば、通風や採光等の自然の恩恵を利用する方がはるかに快適な場合も多いですし、その中で足りないものを工事や材料でカバーしていく、という住宅計画をおススメします。 東京の気候で高気密高断熱住宅は適していると思いますか?これも周辺環境によりますが、高温多湿の都心部では、適していると思います。
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